プリセールの生みの親『ハリウッドがひれ伏した銀行マン』の情報まとめ

これは、ひとりのオランダ人の銀行マンを描いた、ドキュメンタリー映画です。実は、ひとりの銀行マンによって映画界に革命的な変化がもたらされた……。この事実に迫っていくのが、『ハリウッドがひれ伏した銀行マン』。
かなり印象的なタイトルですが、この銀行マンとは、はたしてどのような人物なのか……?
映画『ハリウッドがひれ伏した銀行マン』のあらすじ
オランダのロッテルダムにおいて銀行員をしている、フランズ・アフマン。彼は、映画プロデューサーであるディノ・デ・ラウレンティスといっしょに、プリセールスという画期的なシステムを作り上げることに成功しました。
これは、映画配給会社に、映画の配給権を映画ができるより前に売ることによって、対価を制作費へ回すというシステムでした。このシステムができたことによって、映画製作の現場は一気に活性化されていくことになります。
ハリウッドにおける数々の誰でも知っているようなヒット作たちも、実はプリセールスあってのものだったのです!あの『ターミネーター2』、『トータル・リコール』、『ランボー/怒りの脱出』など……。
ハリウッドに及ぼした功績は、まさにはかり知れないといっていい、フランズ・アフマン。そんな彼を追っていくのが、『ハリウッドがひれ伏した銀行マン』の内容なのです。
晩年のフランズ・アフマン本人による回想や、ケビン・コスナー、オリバー・ストーンといった関係者のコメントによって、フランズ・アフマンの人生に迫っていきます!
キャストについて
主演はもちろん、フランズ・アフマンさんとなります。
ロッテルダムのスレーブブルグ銀行に勤務していた彼は、そこで自身の人生を変えることになる映画プロデューサーと出会います。その名はディノ・デ・ラウレンティスさん。あの『道』や『異邦人』といった映画史に残る大作を手がけてきたという人物でした。
それまで、映画は完成してから配給権が売られていました。ところが、これをフランズ・アフマンさんが根本的に変えることになります。完成前に企画がどういうものかを公表して、配給権を売ることで出資してもらうというプリセールを作り上げたのです。
以降、映画を作りたくても金銭的な余裕がない会社であっても、超大作を比較的容易に製作するということが可能になったのでした。フランズ・アフマンさんのこの功績は、ハリウッドにとっては画期的なもの。
ハリウッドだけにとどまらず、日本の企業においても、東宝東和、日本ヘラルドといったところが絶大な影響を受けたといいます。
映画の評価、公開日など
『ターミネーター2』、『トータル・リコール』、『ランボー/怒りの脱出』といった名作は誰でも知っていることでしょう。ところが、これらが製作されたウラに、このようなひとりの銀行員の存在があったとは、おどろきですね。構図としては、『アラビアのロレンス』に似ているとも言えるのではないでしょうか?一般的な知名度が高くない人物による隠れた活躍によって、数々の偉大な映画が作られていた……。
このように、非情にミステリアスな作品ともいえる、『ハリウッドがひれ伏した銀行マン』。まさしく、ハリウッドにひれ伏された銀行マン、フランズ・アフマンさんの人間像に注目ですね。
日本での公開は2016年7月16日です。
まとめ
『ハリウッドがひれ伏した銀行マン』は、フランズ・アフマンさんの活躍も楽しみですが、みどころはまだあります。それは、彼の実の娘であるローゼマイン・アフマンさんが監督だというところ。
娘は父をどのように描くというのでしょうが?この夏必見の一作と言えそうですね。
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