映画『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』の情報まとめ

ひと言で言えば、学校ものの映画なのが、『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』。が、実際には単純な話などではなく、とても深くてシリアスな内容になっているのです。一度見てみれば、きっと強い感動に打たれるであろう作品です。それでは、あらすじだけではなく、そのもとになったという実話も含めて、確認してまいりましょう。
映画『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』のあらすじ
レオン・ブルム高校は、貧しい人々が住んでいるパリの郊外にあります。この高校の落第生で作られる学級は、多様な人種の生徒たちによって構成されていました。ここに赴任してきたのが、歴史の先生であるアンヌ・ゲゲン。
厳しい性格であるものの熱心でもある彼女は、クラスの生徒たちに対して、ある提案をします。それは、全国歴史コンクールへ参加してみるというものでした。
ところが、テーマはアウシュビッツという非常に困難なもの。問題を起こすことしかしない困った生徒たちはこれに反発しますが、アンヌ・ゲゲンは考えました。ナチス下の強制収容所で生き残った人物をクラスに呼んだのです。アウシュビッツに関するあまりにも過酷な話を、生ける証人である被害者たちから直接聞き、落第生であった生徒たちにもやがて変化が見えだしていくのでした。
キャストについて
そんな『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』のキャストの顔ぶれは?
アンヌ・ゲゲンを演じるのは、アリアンヌ・アスカリッドさん。これまでに、『ナタリー』、『マルセイユの恋』、『幼なじみ』、『クレールの刺繍』、『キリマンジャロの雪』などといった作品に出演してきました。
マリック役はアハメッド・ドゥラメさんです。『愛されるために、ここにいる』のジュヌビエーブ・ムニシュさんのほか、ノエミ・メルランさん、ステファン・バックさんも出演します。
実話について
映画『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』は、まったくのフィクションというわけではなく、実話をもとにしたというストーリーになっています。フランスのパリ郊外にあるという高校の、勉強ができない生徒ばかりを集めたという学級において、実際にあった出来事を映画化したものなのです。
すべての発端は、劇中でマリック役を演じているアハメッド・ドゥラメさんと、マリー=カスティーユ・マンション=シャール監督の出会い。アハメッド・ドゥラメさんが送ったメールに対し、マリー=カスティーユ・マンション=シャール監督は感銘を受けたと言います。そして、この2人が協力することで、映画は完成に至ったのでした。
映画の評価、公開日など
成績のよくない生徒たちを集めたという高校を舞台に、生徒たちと1人の先生との出会いが起こす奇跡……。一見、フィクションのような設定に見えますが、これが作りものではないという点がすごいですよね。
成績優秀ではなく、問題を絶えず起こしている生徒たちを前に、アウシュビッツというテーマをあえて出したアンヌ・ゲゲン。そして、生き証人たちの話を聞きながら、少しずつ変わっていくことになった生徒たち……。『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』は世界中で絶賛され、たくさんの映画賞を受賞したりノミネートされたりしました。カンヌ国際映画祭に出品までされたという作品です。これはぜひ、家族で見に行きたいものですね。公開されるのは8月6日の予定となっております。
まとめ
単純な教育ものでも反戦ものでもなく、史実に忠実に迫っていくという作品のようですね。アンヌ・ゲゲンとの出会いによって、レオン・ブルム高校の生徒たちはどのように変化していくというのでしょうか。劇場へ直接行って、臨場感のある映像を体感したいものですね。
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