最新作の前に!映画「ハリー・ポッター」シリーズまとめ

世界的大ヒットを記録した「ハリー・ポッター」シリーズ。原作が1999年から約1年に1巻ペースで発売され、2001年に1作目が映画化。映画は2011年に完結しました。ですがそこからもグッズや関連書籍、テーマパークとその人気は根強く2016年初冬には新シリーズ1作目となる映画「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」の公開が決まっています。2016年6月3日からは「ハリー・ポッター祭り!」と称して金曜ロードショーでシリーズ5作目から最終作までが4週にわたって放送されています。ここではそんな映画「ハリー・ポッター」シリーズを、新シリーズに向けて少しおさらいしていきます!
魔法の世界で引き起こされる大事件!全体を通してのストーリーの流れ
舞台は1990年代のイギリス・ロンドン。プリベット通りの親戚の家で意地悪な親戚家族と暮らす貧弱な少年ハリー。物語はハリーを中心に起こる様々な事件に沿って進んでいきます。ハリーは実は魔法使い。それも生まれた時から魔法界ではその名を知らぬ者はいない程の有名人だったのです。“生き残った男の子”そう呼ばれるハリーの過去とは?―そして貧弱な少年の作り出す未来とは?―
全7巻・8作の映画で構成されている「ハリー・ポッター」シリーズはハリーの魔法学生生活の始まりである入学から1作につき1年経過していきます。
1作目「ハリー・ポッターと賢者の石」
物語の始まりとなる1作目で、ハリーはホグワーツ魔法学校に入学します、そして自分の両親の死の真相と自分が闘うべき敵・“魔法界史上最恐の闇の魔法使い”ヴォルデモート卿について知る事になります。ハリーのかけがえのない大親友になっていくロン・ウィーズリーとハーマイオニー・グレンジャーやルビウス・ハグリッドと出逢い、偉大な校長のアルバス・ダンブルドアが守る“賢者の石”を狙っている闇の魔法使いと闘います。
『ハリー、進むのは君だ。僕にはわかる。僕でも、ハーマイオニーでもない。きみなんだ。』ロン・ウィーズリー
賢者の石を守るたくさんの罠をなんとか突破していくハリー達。危険なゲーム“魔法使いのチェス”のシーンではロンが大活躍!自分が犠牲になってでもハリーを進ませる覚悟を見せてくれます。
2作目「ハリー・ポッターと秘密の部屋」
1作につき1年経過していくので、2作目ではハリー達は2年生に。学校は危険な状態になってしまい、ヴォルデモート卿の“記憶”と古くからホグワーツ魔法学校の“秘密の部屋”に生きる怪物と闘います。
『いなくなりはしない。彼を心から信じるものがいる限り。』ハリー・ポッター
秘密の部屋でヴォルデモート卿の“記憶”と一人で対決する事になったハリーは大ピンチ。学校で引き起こされていた事件のせいで退任とされてしまったダンブルドアを嘲るヴォルデモート卿の前でハリーはダンブルドアへの真の信頼を示します。
3作目「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」
3年生になったハリーの元に、ハリーを狙う闇の魔法使いのシリウス・ブラックが脱獄不可能なはずの魔法刑務所“アズカバン”から脱け出しハリーに迫っているという情報が。シリウス・ブラックを憎み、闘おうとするハリーですが、対峙したシリウスの口から真実が明かされます。
『もう嫌と言うほど待った!12年間もだ!アズカバンで!』シリウス・ブラック
自分を憎んでいるハリーと対峙し目的を果たそうとするが、そこにやってきたリーマス・ルーピンに待ったをかけられるシリウスはその真の目的の為耐えてきた苦しい時間を思い悲痛な叫びをあげます。
4作目「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」
4年生になったハリー達の通うホグワーツ魔法学校で100年ぶりの三大魔法学校対抗試合“トライ・ウィザード・トーナメント”が行われることになり、参加資格もなく選ばれるはずのないハリーが何者かの企みによって代表選手に選ばれてしまい危険な競技をこなしていきます。そして最後には完全とは言えないながらも復活してしまったヴォルデモート卿と闘う事になり、一緒に競技に参加してきたセドリック・ディゴリーが命を落としてしまいます。
『今度からは、他の人が私に申し込む前に申し込みなさいよ。最後の手段じゃなくて。』
親睦を深める為に開かれたダンス・パーティに、なかなか女の子を誘えずなんとか参加したものの盛り上がれずにくだをまくハリーとロン。嫌味のような事ばかり言うロンに、優秀な男の子に誘われて綺麗に着飾って参加していたハーマイオニーが怒鳴ります。
5作目「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」
前年にヴォルデモート卿の復活を目の当たりにし5年生になったハリーとダンブルドアを魔法省は危険視し、排除しようとする。闇の魔法使い“死喰い人(デス・イーター)”に立ち向かう為に結成されていた“不死鳥の騎士団”も動き始める。ハリーも仲間たちと新しい世代の“若き騎士”になるべく隠れて特訓を始める。そんな中、ヴォルデモート卿と繋がってしまったハリーの心を揺さぶる出来事が。罠だとわかった時にはもう遅く、若き騎士達は死喰い人に捕まってしまう。助けに来てくれた騎士団っただが、闘いの末にシリウスが命を落としてしまう。怒り狂うハリーの元にヴォルデモート卿が姿を現し、駆け付けたダンブルドアとヴォルデモート卿で壮絶な魔法対決が繰り広げられる。
『闘うためのダンブルドア軍団だろ?口先だけだったの?』ネビル・ロングボトム
魔法の特訓を積み力を得てきた仲間たち。そんな仲間たちを自分と共に危険な目に合わせたくないハリーが、一緒に闘おうとする仲間たちを拒むと、普段はおとなしいネビルが説得します。
6作目「ハリー・ポッターと謎のプリンス」
6年生になったハリーは、ダンブルドアの頼みで大事な秘密を暴くために奔走します。魔法薬学の授業では偶然手にする事となった“謎のプリンス”の教科書を使って素晴らしい成績を残しますが、実はその教科書はセブルス・スネイプのものだったのです。企てには成功しダンブルドアと共にヴォルデモート卿の魂が宿ったものの数々を破壊すると決心したハリーですがヴォルデモート卿の命令で動いていたドラコ・マルフォイと死喰い人達の襲撃を受けセブルス・スネイプの手によりダンブルドアが命を落としてしまいます。
『年寄りのわしの方が知恵はずっと多く、価値はずっと少ない。』アルバス・ダンブルドア
ハリーと共にヴォルデモート卿の魂の一部が宿った“分霊箱(ホーク・ラックス)”を破壊すべく動くダンブルドアが、その為の代償を払う姿を気にかけ自分が傷つこうとするハリーをダンブルドアが諭します。
7作目・8作目「ハリー・ポッターと死の秘宝」
7年生になったハリーは学校へは戻らず、ロンとハーマイオニーと共に残りの分霊箱を探し出し破壊する旅に出ます。
魔法省やグリンゴッツ銀行へ忍び込んだり死喰い人に捕まったり、ダンブルドアの弟であるアバーホースと出逢ったりと大冒険の末戻ってきた学校で、ヴォルデモート卿率いる闇の魔法使い達との最終決戦が幕を開け、人間界をも巻き込んだ魔法大戦にやっと決着がつきます。
『私を見てくれ。リリーと同じ目をしてる。』セブルス・スネイプ
1作目から明らかに怪しく、ハリーを嫌っているように見えたセブルス。その真意が最終局面で明らかになります。セブルスは学生時代ハリーの父親のジェームス・ポッターからいじめを受けていましたし、故にハリーを憎んでもいましたがその一方で、ハリーの母親のリリー・ポッターを心の底から愛し、故に母親譲りの目を持つハリーにも愛情を持っていたのです。ダンブルドアとの計画があり、ハリーに辛くあたってきたセブルスが、死を迎えた時、最期に
話したハリーへの言葉には、リリーへの、そしてハリーへの、深い愛を感じます。
キャストについて
主人公のハリー・ポッターと大親友のロン・ウィーズリーとハーマイオニー・グレンジャー。物語の重要な役割を果たす仲良し3人組を演じるのはダニエル・ラドクリフとルパート・グリント。そしてその後も華々しい活躍っぷりのエマ・ワトソンの3人です。
3人が学ぶホグワーツ魔法学校。
こちらもホグワーツの』先生であり、ハリーに深い想いを抱くセブルス・スネイプを演じたのはアラン・リックマンです。彼は原作ファンの方々からもぴったりだと好評で、素晴らしいスネイプ先生を演じていました。
そんな名優アラン・リックマンは2016年1月に亡くなってしまいました。
を演じたのは、実は2人います。その校長を務めるのがアルバス・ダンブルドア。校長先生役を演じたのは実は2人いるのです。1作目と2作目では名優のリチャド・ハリスが。でも彼は2002年に他界してしまい3作目以降はこちらも同じく名優のマイケル・ガンボンです。お2人とも素晴らしい先生を演じています。
原作ファン故の不満!描いてほしかったこの話!
「ハリー・ポッター」シリーズは原作ファンの方もすごくたくさんいらっしゃるので映画を観てがっかりされた方もいるようです。
全7巻・合計11冊からなる超大作です。2時間程ずつの映画では描ききれなかった部分もあってしまうのはやむをえませんよね。
例えばハリーに意地悪ばかりしていた親戚一家。彼らにも彼らの思いがあり、ただ意地悪だっただけではなかったのです、最後にはハリーと和解もしているようです。
他にもハリーの両親のジェームスやリリーが学生だった頃、同級生のスネイプとリリーの出逢いの話。ジェームスからいじめを受けていたスネイプの辛い話。ジェームスと悪友達との絆や悪事の話。
もう完結している物語ですし超大作なので読み直すのはなかなか難しいですが、機会があればじっくりと全て読んでみるのもいいかもしれません。
誰一人かかせない!魅力的な登場人物たち!
さて、ここまで紹介してきましたが、このシリーズの見所はなんといってもその登場人物たちの魅力ではないでしょうか。10年にわたって作られたシリーズですのでそれぞれ登場人物とそれを演じる役者さんが一緒に成長していく様子も素晴らしいです。どの登場人物も色んな思いと葛藤があり、それによって生まれる関係のもつれや絆。そしてその中で見つけていく大切な事。あまり出てこない、目立たない登場人物でも決してかかす事はできない。全員にドラマがある。そんな「ハリー・ポッター」シリーズ。お時間がゆるせば初めてでももう一度でも」、映画の魔法にかかってみてはいかがでしょう。
おすすめ記事
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。